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2024年度英語C問題分析10月5日:高校受験情報(大阪府)
JUGEMテーマ:教育
2023年度の英語C問題の合格者平均が60.57/90点だったのに対し、2024年度は51.3/90と9点ほど下がりました。
そこで今回2つの問題を見比べて違いを分析し、今後必要な勉強を考えてみようと思います。
すでに過去問を入手済のC問題受験を目指す方は、ぜひ問題を横に置いて見比べながら読んでみてくださいね!
大問1
令和5年度
・簡単な表現が多い(glad to, as well as, who is loved by, etc)
・難しい単語がない
・似通った選択肢が少ない(間違いがわかりやすい)
得点率82%〜97%
令和6年度
・間違えやすい表現が多い(feel stronger with, full of words, close to the window)
・難しめの単語がある(encourage, wonder, remind)
・似通った選択肢が多い(of, toの位置が違うだけ等)
得点率70%〜81%
得点率低下の原因
難しい表現・単語が多くなったり、似通った選択肢が増えたことが原因だと考えられる。
大問2
令和5年度
・(1)(2)が数単語(3)が短文
・(3)は文章や表を見ればすぐにわかるようになっている
得点率 (1)98% (2)96% (3)57%
令和6年度
・(1)が短文になった(%の合計値から導く問題)
・(3)のアが文章中の内容を要約していたり、イの違いがor more の有無だったり、ウのデータの誤差が小さかったりしている
得点率 (1)70% (2)94% (3)31%
得点率低下の原因
(1)が短文化したこと、(3)の選択肢がよく読まないと間違いに気づきづらくなっていることが原因であると考えられる
大問3
令和5年度
・(1)(2)が単語挿入(3)(4)(5)が本文内容
・単語挿入は直前を見ればわかりやすい
・テーマが理解しやすい(農業にAIを活用)
・本文内容の問題がわかりやすく、大まかな内容がわかっていれば正答できる
得点率 (1)97% (2)85% (3)76%(4)84%(5)78%
令和6年度
・(1)(3)が単語挿入(2)が短文挿入(4)(5)が本文内容
・(3)の単語挿入は2,3文前を見ないとわかりづらい
・テーマが理解しにくい(木を使って吹雪から線路を守る)
・本文内容の問題に国や地名が多く、細かなところに気を付けて読む必要がある
得点率 (1)84% (2)60% (3)66%(4)53%(5)66%
得点率低下の原因
短文挿入が増えたことや、単語挿入の難易度が上がったこと、本文に地名などの固有名詞が多く理解が難しかった点が原因であると考えられる
大問4
令和5年度
・(1)簡単な本文内容 (2)短文挿入 (3)単語挿入 (4)下線部内容 (5)本文内容
・(1)は問題の文がほとんどそのまま本文にあり、選択肢も紛らわしいものがない
・(2)は流れがわかりやすく、他の選択肢で迷いにくい
・(3)は今までの話と写真から答えやすく、その他の選択肢で迷いづらい
・本文全体を通して簡単な単語や表現が多いように感じた
また、写真があることで内容のイメージがしやすかった
得点率 (1)88% (2)90% (3)94%(4)71%(5)82%
令和6年度
・(1)簡単な本文内容 (2)単語挿入 (3)短文挿入 (4)下線部内容 (5)本文内容
・(1)は問題文と似た文が本文中に2つあり、1つ目の方だと勘違いすると間違える
また、内容がイメージしづらい
・(3)は話の流れがわかりづらく、どの選択肢でも当てはまりそうに感じてしまい、消去法で解くと分からなくなってしまいそう
・(2)は5年度に比べると難しい単語が選択肢になっている
・本文全体を通して難しい単語や表現が多いように感じた。 また、写真もなく、折り紙の折り方を文字で説明してあり、イメージがしづらかった
得点率 (1)47% (2)79% (3)36%(4)59%(5)58%
得点率低下の原因
挿入問題がしっかり読まないと間違えてしまうような内容になっていたり、難しい単語や表現が多く写真もないことで、内容がイメージしずらくなっていたりした点が原因であると考えられる
大問5
令和5年度
・(1)短文挿入 (2)単語挿入 (3)並べ替え (4)単語挿入 (5)本文内容 (6)本文内容
・(1)(2)は前後を読めば正答できる
・(3)はafterやthenなどがありわかりやすい
・(4)は直前の内容を理解すれば正答できる
・本文の内容が身近なことで、実験の内容も分かりやすいので理解しやすい
得点率 (1)64% (2)59% (3)78%(4)41%(5)32%(6)56%
令和6年度
・(1)単語挿入 (2)短文挿入 (3)並べ替え (4)単語挿入 (5)本文内容 (6)本文内容
・(1)(2)は前後を読めば正答できるが、令和5年度に比べると前後を長めに読む必要がある
・(3)はafterやthenなどの前置詞がなく、内容から考える必要がある
・(4)は直前の内容を理解すれば正答できる、the sameとdifferentの二つだけなので、対比構造に気づけば正答しやすい
・(6)が令和5年度に比べて選択肢が長くなっている
・本文の内容が恐竜の複製の話で、あまり身近ではなく、固有名詞や普段使わない単語が何度も出てくるので理解が難しい
得点率 (1)48% (2)53% (3)46%(4)54%(5)34%(6)31%
得点率低下の原因
挿入問題で前後を長めに読む必要があったり、並べ替えのヒントが少なくなっていたり、全体的に選択肢が長くなっていることに加え、本文の内容も読み取りづらくなったことが原因であると考えられる
大問6(英作文)
令和5年度
・質問内容が具体的(本を読むことは重要か)
得点率 36%
令和6年度
・質問内容が抽象的(目標達成に重要なもとは何か)
得点率 35%
全体を通して
得点率も全体的に少しずつ下がっていますが、無答率を見ると大問5の(5)が4.3%(前年度は1.9%)、(6)が5.7%(前年度は2.9%)、大問6英作文は12.1%(前年度は3.8%)と高くなっています。つまり最後までたどり着けていない人が増えているということになります。
得点率が下がっている原因としては、選択肢が長くなっていることや、本文内容がイメージしづらい内容で、固有名詞や普段使わない単語が多く使われていたからであると考えられます。。
また、選択肢にひっかけが多くなっているように感じました。
今後の対策
「全体を通して」にもあるように、選択肢が長い、イメージしづらい、“ひっかけ”が多いことで読み返さなければならなくなり、結果として時間がかかりすぎて最後の問題までたどり着けなかったことが今回の分析で分かりました。
ではどうしればいいのか?
一番必要なのは「速読」です。
早く読む(訳す)上で今後意識してほしいのは、キレイな日本語に訳す、いわゆる「後ろから訳す」をやめることです。
普段文法の勉強では、“of”や後置修飾、関係代名詞が出てくると後ろから訳して整った日本語にするよう指導されているので、長文を読むときもついついその癖が出てしまいます。
C問題で最後の問題まできちんと考えて解ききるには、キレイな訳など求めずに前から読んでイメージをつかむ練習をしてください。
大学入試改革以来、公立高校入試は全国的に長文化が進んでおり速読は必須の対策と言われていますが、今回の分析からR6のC問題は長文化に加えて内容の複雑化が目立っていました。
長いだけでなく複雑な内容をスピーディーに把握するには、難しい言葉を簡単な自分の言葉に置き換える力も必要で、それは最終的には国語の語彙力につながっていきます。
今年の受験生に今更語彙力をつけろと言っても時間がありません。とにかく前から訳す速読あるのみです。
しかし、まだ時間がある学年は語彙力、要約力を身に着けることを強くおススメします!
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